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バッハのインヴェンションの順番

バッハの「インヴェンション」という有名な曲集があります。
ピアノをはじめて何年めかのひとが必ずといっていいほど練習する曲集ですね。

初歩の教材は1番から順に練習するように作られていることが多いのですが、この曲集は1番から順番に難度が上がっていくようには並んでいない、のです。

なのでこの曲集をやった人の中には、1曲目に1番をやったあと、「つぎは2番かな、と思っていたら、ちがった!」、という経験をした方も多いのではないでしょうか。

どうしてこんな順番になっているのか、どんな順番で練習すればいいのか、という疑問に対して、ヒントになることを、野平一郎さんが、「バッハ インヴェンションとシンフォニア」の音楽之友社版の楽譜の解説に書いていらっしゃいました。


詳しくは楽譜の概説のところをみていただきたいのですが、
ざっーくりまとめると、


☆ この曲集の初期稿は、バッハの息子のフリーデマンのための手書きの楽譜集に入っていて、今とはちがう順番に並んでいた。

☆ そしてその順番は、作曲の技術的な面でも、ピアノを学ぶ上でも基本から応用に進んでゆくような配列となっている。

☆ この初期稿は1720年、この時、息子フリーデマン君は9歳。


ということなんだそうです。

9歳のフリーデマン君がパパである大バッハに作曲やピアノを習っていたのですね。
そして息子の学習の進度にあわせてお父さんが曲を作ってくれたから、だんだんに発展していくような順番になっていった、ということなんですね。

この配列、私はとても参考になりました。パパ・バッハの愛情深い配慮が感じられるような気がします。
自習される方などにも、参考になるのでは、と思いますので、以下書いておきますね。


1 ハ長調(1)
2 ニ短調(4)
3 ホ短調(7)
4 ヘ長調(8)
5 ト長調(10)
6 イ短調(13)
7 ロ短調(15)
8 変ロ長調(14)
9 イ長調(12)
10 ト短調(11)
11 ヘ短調(9)
12 ホ長調(6)
13 変ホ長調(5)
14 ニ長調(3)
15 ハ短調(2)


かっこの中の数字は現行のインヴェンションの番号です。
とってもきれいに、ハニホヘトイロ、と並んでいるのが印象的です。後半は逆にロイトヘホニハ、となっています。


ところで現行版の曲順ですが、これは、

☆ 1723年にバッハが完成版を作った時に今の順番にした。

ということなんだそうです。
なぜその配列にしたか、という動機についてはわかりませんが、野平一郎さんの解説には、現行版と、フリーデマンのための楽譜集との2つの並び方の構造についても書かれていて、興味深いです。

又この楽譜は一曲一曲について詳しい分析も書かれていますので興味のある方は見てみられるといいと思います。

ちなみに、フリーデマンのための曲集も、「ウィルヘル・フリーデマン・バッハのための練習帳」という名前でベーレンライター社からでているようです。





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