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異名同音を実音で読んではかえって不便な理由

異名同音のはなしのつづきです。

昨日異名同音の音がややこしいからといって読みやすいほうに読み替えていると、かえって不便なことがあるよ、と書きましたが(こちら→ファのダブルシャープってソのことちゃうん?(異名同音)

今日はそれについて少し説明してみようと思います。
うまく説明できるかな。
がんばります。


一つはメロディーラインとしてみた場合。

それぞれの調には音階固有音、というのがあります。
その調の音階に出てくる音のことで、その調でよく使う音のパレット、と思ってみてください。

例えばハ長調だと、
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、

ト長調だと、
ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファのシャープ、

シャープやフラットの多い調では例えば

変ト長調だと、
ソのフラット、ラのフラット、シのフラット、ドのフラット、レのフラット、ミのフラット、ファ、

嬰ハ短調(旋律短音階)だと、
ドのシャープ、レのシャープ、ミ、ファのシャープ、ソのシャープ、ラのシャープ、シのシャープ、それから(下降形で使う)シ、とラ。


そこで、変ト長調で「ドのフラット」が読みにくいからといって「シ」と読み替えてしまうと、音階は、
ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、ファ、ソ、
ではなく、
ソ、ラ、シ、シ、レ、ミ、ファ、ソ、
となってしまいます。
ちょっと変ですよね?

なので例えば変ト長調の曲で、
「シドレ~」、
と音が順に上がって行くメロディーがあったら、読み替えてしまうと、
「シシレ~」
となって、音が順に上がって行く、という関係性がわかりにくくなってしまうんです。

メロディーラインではそういうことが起こっちゃうよ、というのがひとつ。




つぎに和声(和音)としてみた場合。

例えば嬰ハ短調で「おじぎのカデンツ」、Ⅰ、Ⅴ、Ⅰのカデンツを弾いてみます。(参考こちら→カデンツの初歩1

「ドのシャープ、ミ、ソのシャープ」の和音
「シのシャープ、レのシャープ、ソのシャープ」の和音
「ドのシャープ、ミ、ソのシャープ」の和音

となって、幹音としてはハ長調のおじぎのカデンツと同じ
「ドミソ」
「シレソ」
「ドミソ」

となって同じパターンのカデンツなんだよ、ということがはっきりわかるののですが、
「シのシャープって結局ドのことやん?」
と思って読み替えてしまうと、

「ドミソ」
「ドレソ」
「ドミソ」

ってなってしまうんですね。
いつものおじぎカデンツの音の関係性とちがう譜面ヅラになっちゃう。

もう一つ例をあげましょう。
さっきも使った変ト長調で「アーメンカデンツ」、Ⅰ、Ⅳ、Ⅰのカデンツを弾いてみましょう。

「ソのフラット、シのフラット、レのフラット」の和音
「ソのフラット、ドのフラット、ミのフラット」の和音
「ソのフラット、シのフラット、レのフラット」の和音

となって幹音としてはト長調のアーメンカデンツと同じ
「ソシレ」
「ソドミ」
「ソシレ」
となるのですが、

これを「ドのフラットってシのことよね?」と読み替えると・・・
「ソシレ」
「ソシミ」
「ソシレ」

と同じ種類のカデンツないように見えてしまう、ってことですね。

おわかりいただけましたでしょうか・・・(汗)


つまり一つの調ではその調で基本的に使う音(逆にいえばその音をつかうからその調にきこえるってことですね)があり、そこから派生して臨時記号をつけて使う音もあり、それらの音がそれぞれの調性のなかでの関係性に基づいて使われてるんですね。

そういう必要性があってフラットやシャープが使われているので、読み替えると、一見簡単にはなるのですが、調性としての関係性のなかではおかしなバランスになっちゃうってことなんです。


ここで例に出した嬰ハ短調、ショパンなんかによく出てくるので、ショパンを弾くころには、シのシャープはド、って読み替えずに、正統的にシ!って読めると、和声も把握しやすいし、譜読みや暗譜もすすみやすいかな、と思います。










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tag : 異名同音 カデンツ 音階固有音

ファのダブルシャープってソのことちゃうん?(異名同音)

異名同音、ご存知ですか?

音の高さは同じなんだけど、名前が違う音、ということですね。

例えばドのシャープとレのフラット、
ミのシャープとファ、とか。

ロマン派くらいの曲になると結構よく出てきますが、
「ファのダブルシャープってソやん?なんでソを弾くなら『ソ』って書いてくれへんの?」
っていうことありますね?

ほんとになんででしょうね~?
・・・って、本当のところは、音楽理論上「ファのダブルシャープ」って書く必要があるんでです。
理論上必要な時に、「ソ」じゃなくて「ファのダブルシャープ」って書くんだし、「シ」じゃなくて「ドのフラット」と書くわけです。

例えて言うと、「てにをは」の「を」とか「は」、みたいなものでしょうか。
音は「お」なのに「を」って書かないといけない場所がある、
音は「わ」なのに「は」って書かないといけないところがある、みたいな。


レッスンで「そこのファの音ですが‥」
って言ったら、生徒さんが
「???」
ってなる時があります。
こちらは「ファのダブルシャープ」のことを言ってるつもりで省略して「ファ」と言っていて、
生徒さんは結局弾く音は「ソ」なので「ソ」と思って弾いている、っていうような時。

こういう異名同音をどっちに読むか、
「ソ」と思って弾くか「ファのダブルシャープ」って思って弾くべきか?
なのですが、初心者だったり、あんまりややこしい時は、とりあえず簡単なほう、「ソ」でもいいかな、と思います。

ただある程度以上レベルアップしてくると、
「それではかえって不便~」
ってことが出てきます。

「てにをは」の「を」や「は」も、しゃべる時は大丈夫だけど書く時は困るから、ちょっとそのへんに似てるかも。

なので、長い目でみると、できる範囲で少しずつ、楽譜に書いてある理論上意味の通る音名で読めるよう
(ファのダブルシャープなら『ソ』と読むのではなく『ファ』と読むように)、慣れていくと良いと思います。






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tag : 異名同音 フラット ダブルシャープ

調子記号と臨時記号のちがい

今日は調子記号と臨時記号について。
調子記号と臨時記号のちがいはご存知ですか?

五線の左端についてるフラットやシャープが、調子記号、
曲のとちゅうで、その都度つくフラットやシャープ、ナチュラルが、臨時記号、です。

臨時記号は、「臨時」につくんですね。
冬休み特別臨時列車とか、お盆のお墓参り臨時バスとか、期限がきまってます。

それでは臨時記号の有効期限は?
1小節限定です。

調子記号はそれにくらべて有効期限、通常1段以上、長いときは1曲のはじめから終わりまで同じだったりします。
(段の初めに毎段表記されています)
調子記号は、その曲が、(またはその曲のあるていど長い部分が、)その調子の世界なんですよー、ということをあらわしています。
なので五線の端っこ左側をみれば、いまどの調子の世界にいるかが、わかるんです。

もし曲のとちゅうで世界が変わるときは、五線のとちゅうか右端でいったん二重線をひいたあと、あたらしい世界のための調子記号をつけることになっていますよ。
その時はふるい世界で使っていた調子記号のなかで、あたらしい世界ではもう使わないものがあれば、そこにはチュラルをつけて消してあります。 なかなかご丁寧なことですね!







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黒鍵のまじっている音程のはかりかた

今日は音程の数え方の基本その3です。

黒鍵のまじっているときの音の距離はどうはかるか?問題です。

ドのシャープとミ、とかですね。※)

この場合は音の名前で数えてください!

ド、レ、ミ
1、2、3

はい、3度です。

そんなあんちょくなことでいいのかって?
いいんです。
コツは、「けんばんを見ない」、ことです。


たとえばね。
ドのシャープと、レのフラット。

これだと鍵盤を見ちゃうとどう見ても同じ音なわけです。
同じ音は?ユニゾン?1度?

ブー!はずれ、です。

シャープがついてようがフラットがついてようが

ド、レ
1、2

と数えて、2度、です。

ドのダブルシャープとソのダブルフラット、でも、
レの、ダブルフラットとミのシャープ、でも
つべこべ言わずに、はだかにして数える。

ド、レ、ミ、ファ、ソ
1、2、3、4、5    → 5度

レ、ミ
1、2     →2度

鍵盤みちゃうと動揺するかも。

〈まとめ〉
黒鍵のまじっている時の音程は、
音の名前のみであんちょくに数える。
けんばんは見ない!

以上です。


※)音をならべて書く時は、低い音から順に書いています。
「ドとミ」 は ドとその上にあるミ、ということです。
参考→和音を読むとき 




いったい音符っていくつ覚えればいいの?

アルファベット26文字、いろは48文字、常用漢字2000余字。
いったい音符っていくつ覚えればいいの?

アルファベットって26文字です。日本語だとひらがなカタカナそれぞれ50文字弱、漢字はだいたい2000字くらい。
さて音符はいくつ覚えればいいのでしょう?

ちょっと考えてみましょう。
ピアノの鍵盤はふつう88鍵。
じゃあ88個覚えればいいの?

いえいえ、黒鍵には固有の音符はなくて、白鍵の音符に♯や♭をつけるだけだから、黒鍵は数に入れなくていいんですよ。

えーっと1オクターブ12音のうち黒鍵は5つで5/12だから、?/88と計算して黒鍵は約36個?ほんとかな?(数えたことなかった汗)ちょっと確認。タッタッタッタ・・・

本当でした。たしかに36個の黒鍵。ということは白鍵は52個。
ってことで、覚えなければならない音符は52個?

いえいえいえ。
すごーく高い音とか、すごーく低い音は  8̄̄̄̄̄̄̄̄̄̄̄̄̄̄̄̄̄̄ˡ や 8̠̠̠̠̠̠̠̠̠̠ˡ  っていうの使います。オッターヴァ記号といってこれを使うと、楽譜に書いてある音のオクターヴ上、またはオクターヴ下を弾いてください、という指示ができます。

なので実際にでてくる音符ってもっと少ないんですよ!
意外でしょ?(実は私、これを書くのにあらためて数えてみてかなりびっくりしました。)



では数えてみますね。

ト音記号では
真ん中のド~シ・・・・・・・・・・7
1オクターヴ上のド~シ・・・・・・7
その上のドからソくらいまで・・・・5

ヘ音記号では
真ん中のドからシラソファミレ・・・7
その下のドからシラソファミレで・・7
その下ドシラソファくらいまで・・・5

合計38個

それにプラスして
ト音記号の真ん中のドから下へ、シラソファ、と4つくらい
ヘ音記号の真ん中のドから上へ、レミファソ、とこちらも4つくらい。

全部足すと・・・46個になりました。
いかがでしょう?

これより高い音や低い音が絶対出てこない、ということではありませんが、そんなに度々出てくるものでもないので、これだけ覚えれば充分だと思います。
ちなみに私が音符カードにしているのは初級編20個、上級編20個の計40個です。

これだけ(40個~46個)覚えればピアノの楽譜が自由に読めるようになるんですよ~。












      





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